やっぱりエレンが登場すると話が締まるというか動き出す感じがする。
そしてエレンの真意というか状態が全部見えないところがおもしろい。
あとは、今回ライナー中心につらい状況の中で104期が理解し合うという場面が、なんとも時の流れを感じた。
まさか、こんな時が来るとはね。
133話「罪人達」考察・感想
かつての敵同士が、仲間意識を共有する前半
飛行艇の燃料は半分
ファルコが飛んで救うってことか?
地ならしを止める方法を話し合う
超大型で始祖をやるか、ジークを殺すか。
んー、始祖ユミルはジークじゃなくエレンに力を与えているはずだから、ジーク殺しても止まらないはずだと思ってるんだけど、どうかなあ。
地ならしを終わらせる、でまとまるかつての敵同士
世界を救うために仲間を殺した。
あれを…無意味な殺りくにするわけにはいきません…
殺害の目的が世界を救うためであっても、それが叶わなければ殺害は無意味になる。少なくとも無意味だと感じるだろう。
「その行いが報われるまで進み続けるんだ」
エレンと同じ。世界(エレンの場合は仲間)を救うため、もう後には引けない。
そして、前は104期に責められてたライナーが皆におなじだ、と言われる。
ライナー理解されてよかったねと思うけど、ライナーやっぱり苦しそう。
でもなんか成長したなあと感じる。エレンや仲間と共有できてるせいか、きちんと自分と向き合ってる感じがするからかな。
エレンの真意を推測する罪人達
エレンの理解者?ライナーの予測1
俺は… エレンの考えてることが少し分かる気がする…
エレンは… 俺達に止めてほしいんじゃないのか?
どうなのかな。ライナーの予測は、自分自身と重ねすぎてる感じはある。
少なくとも地ならしはもうかなり進んではいる。
今までのエレンの様子からだと、(奥底にはあるかもしれないけど)止めてくれるのを期待してる感じは受けないけども。
アルミンの疑問と推測
エレンは…すべての巨人とエルディア人に影響を与えることができる
なのに僕らは変わりなく巨人の力を使えるままだ
なるほど。
そこまでエレンは操れないのかと思ってたけど、これはこういうことだったんでしょうね。
そしてライナーの予測2
あいつだって辛いはず、人類虐殺なんて耐えられない
俺だったら…
終わりにしてほしい… 誰かに…
え?
ミカサが終わらせる伏線にしか見えないですが、、。
そして、目が行ってしまう目の下の傷。
進撃の巨人と相対立する象徴なのかなと思ってるけど、だとすると「戦う」に対する「愛」がその意味なんじゃないか。
だから進撃は彼女を攻撃したんじゃないか?、でもその二つが始祖ユミルの解放につながる、というのが自分の予想。かなり話が飛んでいますが。
再び座標にー子どもエレン登場
エレンに語り掛けるアルミン、ミカサら
あなたと同じ罪が…私達にもある
パラディ島の人類という集団で見ると、「その役割」を引き受けたのが、たまたまエレンだっただけとも言えますね。
エレン登場
地鳴らしは止まらない
オレは進み続ける
そして、
今回、最も印象的だったこのセリフ。
世界から自由を奪うが、お前たちからは奪わない。
アルミンの予測は当たり。
そこがやはりエレンの引いた境界線だったんですね。
状況的には当然かもしれないけど、守る守らないをそこできっぱりと分けた。
目のない子どもエレン
俺達がやることはただ一つ
自由を奪われた憎しみ、その無念を晴らし自由を手に入れるため戦え(自分自身に言ってるんでしょう)。
目のない子どもエレンと始祖ユミル。
奴隷だった始祖ユミルには目が描かれてなかったが、ここではエレンも同じ姿。
始祖ユミルの無念さに過去のエレンの思いが共鳴しているように見える。
ただ、目が描かれてないのが意志のない象徴だとすると、2人の姿は、奴隷から抜け出そうとして今度は力の奴隷になり支配者と同じことを繰り返す、という、決して自由になれない状態を表しているように取れる(要はそこに縛られている)。
なんでここに呼んだのか、と聞くアルミンに
話し合いは必要ないと話すため
お前らは自由だ
ここまで見ると、エレンは彼らが止めに入ってくるのは、予想してやってはいる。
だとすると、仲間を守りたいのが地ならしの目的だったはずなのに、地ならしを止めるために仲間が死ぬのは仕方がないのか?
おそらくは、ここは戦い(=支配からの自由)に縛られている子どもエレンが全面に出ているせいなのかな。
実際、今地ならし止めたらどうなるかは賭けに等しいだろうけども。
大人エレンはどう思うんだろう?
ライナーの予想は当たったのか?
どうやら… 俺の予想は当たったようだ…
そうなのか?
エレンの言葉だけ見れば、オレも自由にするからお前たちも自由にしろということ。そこに力点がある。
そして、今回のエレンのセリフはすべて子どもエレンの言葉のはず。
子どもエレンが殺してほしいとは思ってなさそう。
とも思うけど、一方でエレンの心のどこかに「もう止めてくれ、殺してくれ」と思ってる部分があっておかしくはない。
だから(無意識的に)104期らを自由にさせて終わらせるよう仕向けている、のかもしれない。
エレン自身が「止めたいなら息の根を止めてみろ」と言っていること自体、終わりを意識している表れと言えるかも。
そこまで深読みすると、ライナーの予想は当たりかも。
まあいずれにせよ、これで(今のところ)地ならしを止めるにはエレンを殺すしかないということに。
ミカサの心痛はいかに。
そして、アルミン団長はどうする?
きっと何かひらめくでしょう。
現実逃避してる大人エレンを呼び出す方法があるのか、まず、アルミンと話せる子どもエレンを呼び出すか。
それとも、エレンが最も守りたいミカサの存在がカギになるか。
うーん、エレンが動揺するとしたらミカサかなと思うけど、やっぱりエレンの不自由さがカギかな?
ひらめくとしても、もっと最後のほうになるかもしれない。
そこでジャンが「遅ぇよ‥バカ」とか言いそう。
船上にて
キヨミとアニの後悔
しかし思うに、失うからこそ気づくこともあるんだろうとは思う。
そして、アニとアルミンの恋もパラディ島とマーレという利害関係を越えるという意味で象徴的な、人同士の関係になった。
ファルコ飛ぶみたい
なんか、自分は考察とかやってるんだけど、正直能力の細かい話とかそこまで得意じゃないというか、興味はやや薄い^^;
*一つ思い浮かぶのは例の鳥目線のファルコの記憶だけど、あの鳥は普通の鳥のはずなのでこれまでの設定からするとやはり説明できない。生命(集合的無意識)のつながりと鳥に記憶を託してる(作者が)説を推したいかな。
ともかくファルコは飛ぶ。アニはそれについていくんでしょう。
ライナーから2人のこと頼まれてるし、アルミンもいるし?で。
アニ父生きてた
これは予測通りの展開ですね。
ガビの親?とピークの親も生きてるみたい。
アニ父は生きてアニに会うのが目的。
だけど、アニにはアルミンという大事な人ができたので、そこが今後の展開に影響するかも。
始祖に向かう飛行船
爆撃するんでしょうか?
爆弾は抱えてるみたいなので、おそらくそうなんでしょう。
対するエレンは戦鎚の力で撃ち落とす(または始祖の骨を壁巨人が投げるとか‥^^;)くらいしか思い浮かばない。
実際、戦鎚の力が使えるんであれば敵ではないと思うけど‥。
133話考察まとめ
かつての敵同士が「罪意識」を共有することで深く分かりあう場面が印象的だった133話。
今回で明らかになったのは、子どもエレンとはまだ対話できず、彼を殺さないといけないかどうかはアルミンのひらめき待ち。
あとはとにもかくにもファルコが飛ぶということ。
ということは、9つの巨人が全部集まることにはなりそう。
エレン=始祖と進撃と戦鎚、ジーク=獣、アルミン=超大型、ライナー=鎧、ピーク=車力、ファルコ=顎、アニ=女型。
最終決戦にはなりそうだけど、興味があるのはやはりエレンと始祖ユミルの状態。
今回はっきりしたのは、エレンと始祖ユミルが「自由への渇望」に縛られた盲目状態で突き進んでいること。
アルミンは、なんかこの辺りのエレンの矛盾を突いてくるんじゃ?という気もするが・・。
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