127話、ジャンの回という感じだったけど、自分的にこの回でより好きになったのがハンジ。
そのハンジの「エレンを止める」という選択について。
彼女の性質と行動は、初期から一貫して変わってないと思う。
ハンジというキャラー名前の語源は「生命」
ハンジ・ゾエ。ゾエという名前の語源は「生命」らしい。
ハンジ・ゾエ(Hans Zoe)
- 独語由来 「神は親切である」 の意
- 希語(ギリシア) 「生命」 の意
進撃の巨人のキャラクター名の由来が発覚!独語由来がメインか
これは彼女というキャラクターにぴったり。なぜなら、彼女はいつも生命を大事に思っているから。
巨人に対してすらそうだった。
最初は憎しみであっても、それももちろん仲間への愛があったからだろうし、巨人に愛着を感じたのも彼女のその感覚があったからだと思う。
責任感も強いですね。
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52話「クリスタ・レンズ」
127話のハンジの選択について
確かに可能性を模索する彼女の考えは、厳しい現実の前には「理想論」だったのかもしれない。
しかしそれは、裏を返せばぎりぎりまで対話の姿勢を維持する強さでもあり、敵であってもそこに同じ命を見る想像力ゆえでもある。
彼女が何もできなかったのは、血を流さない方策を探るのが彼女であるから(時にはやり返すけどねー拷問とか)。
だから、「エレンを止める」のは、(もちろんエレンが地ならししているという前提があってだけど)彼女の価値観からすれば当然のこと。
当面は、自分たちが安全になったという予測でもあるし。
この二人の会話で、地ならし発動後のパラディ島の置かれた立場が分かる。
ジャンの言うように、もう島の悪魔は現実になった。
これはエレンだけではない。彼ら調査兵団も参加しているし、ヴィリーの演説でも「パラディ島の悪魔」と言っているし、もともとの認識がそうだし。
しかし、「この想定話には猶予がある 島が滅ぶにしても何年間かは猶予ができるはずだ」。
ハンジはここに賭けてる。なんの見通しもないだろうけど、彼女はとりあえず止めたいんでしょう。
彼女が信頼していた仲間も、おそらく同じ思いだろうと思える。
これはもちろん、彼女というキャラの性質・心情としては矛盾していないし理解できるという話。
善悪ではない話。
もちろん世界を救うのは善だろうけど、彼女の動機はそこではないですね。
しかし、彼女はつらい立場を背負わされてますね。
それを支えているのが、リヴァイでもあり亡くなった仲間との絆。
その「自由と命を守る」対象が、世界になったということだろうと。
「神は親切である」。
悪魔となっているエレンと対峙するリーダーとして、彼女はふさわしいと思う(なんか死にそうで怖いんだけど)。
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