最近、各話の考察はかなりテキトーになってましたが、エレン登場の130話。
今回はなるべく丁寧に書くつもりなので、少しずつ書いていきます。
「人類の夜明け」ってパラディ島の人類のだろうけど、地ならし真っ最中の絶望感が逆に強調される。
130話「人類の夜明け」考察
糸が切れたアニ
父を守る目的がなくなって、アニももう戦う意味を無くした。
これまで感情を殺してきたアニが最後に見せた本音。
こういうキャラの描き方うまい。柔らかい心を持ってるがゆえに、あの状況では閉ざすしかないのよね、という(たくさん殺したけど)。
この様子だと、レべリオ・マーレ辺りはもうダメそう。
けど、反乱を起こした父がどうなってるか気になる。
どこからが始まりだろう
エレンが泣いていた木のシーン、豚さん、グリシャ?、記憶の断片‥
木のシーンは、記憶が初めて流れ込んだときかな。
グリシャはこれはエレンが生まれた時だろうか?
すべてが最初から決まっていたとしても、すべてはオレが望んだこと
宿命と自由意志。どちらがすべてかではなく、どちらも同時に存在して分けられないということかもしれない。
すべては…この先にある
仲間を守ることか。これがエレンに許された未来の可能性、なんだろうか。
記憶の断片を検証
これを見ているエレンの時間軸は、「どこからが始まりだろう」って思ってる=地ならし進行中の現時点かな。
気になるのはハンジ、ミカサ。そして、鳥目線のファルコ。
ハンジとミカサ
エレンを説得してる未来のハンジか。
アップにすると泣いてるように見える。
小さいほうのミカサも同じく泣いてるようにも見える。はっきりしないけど。
これはもう最後ら当たりのシーンでしょうね。
ファルコ(または鳥の意味)
一番謎なのが、この鳥目線のファルコ。
ここはちょっと発想を飛躍させて考察。
まず、目線が鳥なのは間違いないとして、なぜその映像がエレンの記憶に入ってるのか。
進撃に出てくる鳥の意味について。
鳥と言えば「自由の象徴」。これは間違いないけど、とくにマーレ編からかな?場面が転換する節目に、必ず鳥のアップが出てたと思う。
北欧神話に出てくる鳥。
フギン(古ノルド語: Huginn、英語: Hugin)とムニン(古ノルド語: Muninn、英語: Munin)は、北欧神話に登場する神オーディンに付き添う一対のワタリガラス。フギンは「思考」を、ムニンは「記憶」を意味する。
フギンとムニンはオーディンへ様々な情報を伝えるため、世界中を飛び回っている。wikipedia:フギンとムニンより
つまり、鳥は自由の象徴であるとともに「全てを見て記憶している」というのはないかな?
あと思い出したのは、2期オープニングの生物の描写。
これは心臓が強調されているけど、もしかしたら「道」はユミルの民だけでなく、他の人間、さらに生物すべてにも(潜在的には)存在しているという設定なのかもしれない。
ユミルの民ほどはっきりはしてないけど、その生命の道(集団的無意識)の記憶が一瞬エレンの記憶に入り込んだ、とか・・。
分からないけど、あの時、ファルコが「飛んでけ~」と言ったのを見て飛んで行った鳥の記憶としたら面白い。
さらに言えば、すべての情報はある場に存在していて(ゼロポイントフィールド仮説)、そこにすべての生命はつながる可能性を持っている、という暗示である‥というのは考えすぎだろうか。
少なくとも、、このフィールド(というか創造主)にアクセスすることでほんの少しにせよ「未来を知る」ことができるのは事実なんですよね(最近ちょっとだけ身につけた)。
だから個人的には、「未来を知る」ことと「道・座標」の設定は切っても切れない関係にあるし、現実を反映したものであると確信しているのです。
エレンの「世界を滅ぼす」
「世界を滅ぼす」の真意は?
ようやく、来ました。
といっても、客観的にエレンの言動が描写されてるので、内心は全ては明かされてないけど、「世界を滅ぼす」エレンの真意がようやくはっきり。
イェレナはまあいいとして。
フロックも自分で言ってたように、エレンから話は聞かされてるはずだから、ここもいいとして。
一つ気になるのは、このヒストリアへのエレンのセリフ。
憎しみによる復讐の連鎖を完全に終結させる唯一の方法は
憎しみの歴史を文明ごと この世から葬り去ることだ
んー、今回の話を見て、自分もエレンの真意については少し考えすぎだったかなと思ったけど、このセリフはちょっと考えさせる。急に難しいこと言ってどうした?って感じもあるし。
個人的には、抑圧には解放のプロセスが必要だとしても、これだけでは終結しないはずとは思う。あるいは、彼はその先の何かを見ているんだろうか?
たとえば、「巨人の存在を終わらせる」というのも含んでいるのかどうか。つまり、「この世から葬り去る以外ない」ていうのがそのための方法なのか?とか。
でも「文明ごと」だからなー。仲間の命以外に先に何があるのかは今のところ?
エレン、ヒストリアを丸め込む
あなたを…何としてでも止めないと、二度と胸を張って生きていくことができない
というヒストリアへのこのエレンの言葉。
いやあ、これ見た時エレン悪いな~と思いましたね。
これ「オレを裏切るのか?」という脅しに感じますね。
世界を救うためにオレを裏切るのか?世界でなく「オレの味方」で居続けてくれるのか?という二者択一に持っていったんじゃ。
いやあ悪いわー。人のためにというヒストリアの性格も逆手に取った戦法(知らんけど)。
で、
私が…子供を作るのはどう?
この時のヒストリアの心境ははっきり分からないけど、結局エレンの話に乗ったわけですね。
巨人化しないで済む(&地ならし容認)、そして逃げも隠れもしないで済む方法。
どうなんだろう。彼女の性格からして、自分が生き延びたいからというよりも、エレンを止めることを選ぶことはできなかった、という感じじゃないだろうか。
あるいは、エレンの言葉によって、やっぱり生きたいという気持ちにも傾いたか。
顔を見たこともない大勢の人間と、自分と仲間たちの命、そしてエレンを天秤にかけるのは、、たしかに難しいでしょう。
どちらにせよ、当然(エレン以外には)罪悪感を感じるので、この後の彼女の表情はそういうことだったんでしょうね。
ミカサの気持ちを兄さんに確認するエレン
エレンもミカサの頭痛は謎だっただろうから、そこでアッカーマン家の持病(宿主)じゃないかと勘ぐったわけですね。
そんな習性がミカサが自分を守る理由だったら、そこまで突き放す必要もないかもしれない。
しかし宿主なんかないというジーク。
頭痛とか大枠はそうでしょう。
ただジークも全ては知らないので、、この物語の神である作者の言葉は少し違うように思うけど。
とは言っても、重要なのはミカサの気持ちが「ただ好きなだけ」は、これで間違いないでしょうし、エレンもそう思ったはず。
オレは長生きしてもあと4年しかないんだぞ
はつらいですね。
これで、あのミカサを突き放したエレンの気持ちが明らかになった。けど個人的には、あの突き放し方ってどうなん?っていうか、ちょっと昔かたぎだなあ。まあエレンってそんな感じなんだけど。
さて、ヒストリアの子の父親は?
エレンはほぼ消えましたね。
理由は、ジークとの会話でミカサの自分への気持ちが「やっぱそうだったのか‥」と思っただろうし、残り少ない命だし、その状況であのエレンがヒストリアと子ども‥というのはないでしょう。
もともと、ふつうにあのモブっぽい男性かと思ってたけど、今回で偽装妊娠の可能性も出てきたと一瞬思った。
ただ、だとすると、あのモブ君も演技してるってことになるはずだけど、それはどうなのかなあ。
それは無さそうな気がするので、やはりこの人との子どもなんじゃないかな~。
エレンの地ならしの真意
オレが死んだ後もずっとあいつらの人生は続く…
続いてほしい
ずっと… 幸せに生きていけるように
ここはストレートにシンプルイズベストって思いました。
どうやら、サシャの死は見てなかったんでしょうね。
例のスリの子は助けるかなと思ったけど、これは無理そうな感じがします。
もうすでに亡くなってるエルヴィンやマルロ、あとはフロックもいますね。
フロックがいるのはちょっと意外でした。マーレ組以外はみんななんですね。
さて、131話見る前に急ぎ更新。
世界の連合艦隊、こっぱみじん
海を泳ぐ巨人、そして熱風で連合艦隊を撃破する圧倒的な力。
巨人の無表情さに破壊の恐怖となぜか美学を感じます(無茶苦茶うまくなった絵が活きてますねー)。
ついに現れた「進撃の巨人」
進撃の巨人のフォルムについて
以前、始祖(ユミル)の巨人が再び巨人化するときは、筋肉がつくのではと予想してたけど、これは肋骨のような骨組みに、これも顔以外は骨だけの進撃がつるされた状態。
この理由としては、この巨人には始祖ユミルの意思は反映されておらず、そのために筋肉が生成されていない、もしくはこれは可能性薄いけどジークが抵抗してる、とかあるんじゃないか?と想像。
まあ始祖ユミルの意思が反映されてないとすると、なぜ他の知性巨人が巨人化できたかという問題もあるけど。
が、彼らはエレンを止めに行ってるので、半死状態のジークが道でせっせと作ってた・・というのはないか?
いやあ、しかし。これはどう見ても、鳥籠の中の「吊るされた男」。
皮肉ですね。自由を求めて進み続ける「進撃の巨人」の最終形態がこのフォルムというのがすごい。
タロットの解釈を見てみると面白い。
…イタリアの古いタロットカードの中には、この逆さ吊りの人物に金の入った袋を持たせ「反逆者」というタイトルをつけるものもある…
…男はやがて通過儀礼の儀式を終え更なる高みへと進むであろうことが暗示されており、この絵の状況が決して避けて通ることのできないものであることを示す…
Wikipipedia:吊された男より
この男は一説によると北欧神話の最高神オーディンがモチーフになっているとのこと。
一見すると非常に辛い状況にありますが、彼は苦しみの表情は浮かべていません。
自分が吊るされることで他の人たちが幸せになれることを知っているからです。
130話考察まとめ
エレンの真意がある程度明かさたと同時に、地ならしが猛スピードで破壊を始めた130話。
クライマックスにふさわしい絶望感とある種の希望のコントラスト。
ただ、エレンの真意については、すべては見えていない。
とくに「すべては…この先にある」と思う彼が見る先には何があるのか。
パラディ島の仲間を守る以外に気になるのは、「憎しみによる復讐の連鎖を完全に終結させるには…」と言うエレンのセリフ。
個人的には、この辺がまずは巨人の歴史の終結になるのかな?と感じるが。。
コメント