進撃の巨人ー「神話」由来のキャラ。オニャンコポン、キヨミも?

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「進撃の巨人」考察

進撃に出てくる「神話」の神に由来するキャラをまとめてみました。

ユミル以外にも、興味深い人物が神話由来の名前になっています。

あるいは、少し見方を変えることで、隠れている神話が出てくるものもあります。

やや都市伝説的な補足つきです。

 

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神話由来の進撃キャラ

 

ユミル

ユミル(古ノルド語: Ymir)とは北欧神話『スノッリのエッダ』に出てくる原初の巨人

ユミルの身体の各所から何人もの巨人が産み出された

三神はユミルを解体し、血から海や川を、身体から大地を、骨から山を、歯と骨から岩石を、髪の毛から草花を、睫毛からミズガルズを囲う防壁を、頭蓋骨から天を造り、ノルズリ、スズリ、アウストリ、ヴェストリに支えさせ、脳髄から雲を造り、残りの腐った体に湧いた蛆に人型と知性を与えて妖精に変えた。

H.R.エリス・ディヴィッドソンは ー中略ー さらには人間と巨人の始祖ともみることができるとしている。

Wikipediaーユミルよりー

86話「あの日」

原初の巨人、ユミルから生まれた多くの巨人、壁、死後の解体、始祖・・と、物語と多くの共通点が見られますね。

個人的には、実際に「巨人」の存在はあったと思う派です。聖書では「ネフィリム=(天から)落ちてきた者達」として出てくるようですね。

神話に詳しくはないのですが、北欧神話は「天から降りてきた者たちの争い」の部分ではないかというイメージがあります。

 

大地の悪魔(有機生物の起源)

キャラではないかもですが。

マーレの俗称「大地の悪魔」でなく、本当は「大地の神様」だったとしたら。

シュメール神話では、大地の神様は、人間を作った一人とされている「エンキ」。DNAの塩基と同じ読み。

エンキは、世界の創造者であり、知識および魔法を司る神とされる。

また、人類に文明生活をもたらす「メー」と呼ばれる聖なる力の守護者でもある。はるか昔、人間が野蛮で無法な生活をしていた時に海から現れ、手工業、耕作、文字、法律、建築、魔術を人間に教えたとされる。

エンキを表す象徴には、山羊と魚があげられる。

Wikipediaーエンキよりー

「メー」がDNA操作の力ですかね。

マーレの描いた姿は山羊の頭を持った、悪魔「バフォメット」そのまんま。山羊だけに「メー」ですかね😅。

この姿は実際にはマーレの創作でしたが、その由来はここかも?ということで。

 

エンキが、人類に力を与えた存在なら。

エンキと喧嘩したエンリルがジークの役割かな。

エンリルは、エンキが勝手に人類に生殖能力を与えたことに怒り、彼の支配する農園「エディン」から人類を追放してしまう。

伊﨑労務管理事務所ーシュメール文明と「旧約聖書」の創世記ーより

エンリルがキリスト教につながったという見方もある。ジークの半裸とヒゲはキリストを連想させる(実際のキリストはこんなこと言わないだろうけど)。

 

進撃はこの見方でいくと、人類の存続をよしとしなかった「エンリル派」ージーク、イェレナらーと、人類の進化と自由を意図した「エンキ派」ーエレン、調査兵団らーの争いと言えなくもない。

結果的に、自由を願った派のエレンが、人類全体を破壊するという結末になるかもしれないが。

この人類の破壊と再生も、また歴史上の事実かもしれない。

 

オニャンコポン

Wikiによると、

「オニャンコポン(Onyankopon、偉大な者の意)は西アフリカ・ガーナのアシャンティ人に伝わる神であり、天空神」

なかなかハンサム

オニャンコ「俺達を創った奴はこう考えた。いろんな奴がいたほうが面白いってな」

アル「誰が僕らを作ったの?」

オニャンコ「『始祖ユミル』に力を与えた存在。すなわち神だ…」

 

数多くの「神」が出てくる進撃の中で、「創造主としての神」を言っているのは、彼だけ。

すなわち「創造神はすべてを作った(odomankoma nyankopon boo ade nyinaa)」の主語をオドマンコマ・ニャンコポンと読む。

一方でダンクア(Dr. Danquah)などはニャメを宇宙の創造主、オニャンコポンを生命の創造主、・・(以下略)

Wikipedeiaーオニャンコポンーより

ここにも、意味があったんですね。

 

アズマビト家のキヨミ

もしかしたら、これが由来ではないかなと。

アマミキヨ・・琉球開闢(沖縄創世)の女神(アマミキヨ-民間信仰 | 日本の神様辞典より)

太古の昔、天界より降って琉球の島々を創って人類を誕生させ、稲作を伝えた神として知られています。

天下泰平ーアマミキヨーより

 

アズマビト家は、世界の記憶につながる力があるのではと予想しています。

その一族の末裔であるミカサ。

かなり空想ですが、ヒィズルの存在意義は、ここにあるのでは。

キヨミが、世界の記憶につながるアズマビト家の力をミカサに知らせ、ミカサが地ならしから世界を救うためにエレンを・・という展開も予想できる(進撃らしく最悪なシナリオになり得る)。

 

ガビ

神話ではありませんが、ドイツ語で「女性のヒーロー、女神」という意味の名前。

受胎告知の大天使、ガブリエルの略でもあるそう。

ある意味、ヒーロー級の活躍ですが、今後が気になります。

 

余談ですが、彼女がサシャ家に行ったとき「改心するだろうな」と皆思ったと思いますし、その通りになりました。

が、作者天才だなー、と思ったのが、この場面。

「勝手に悪魔にしてたけど同じ人間」に気づいた時の、ダメ押しのセリフがこれ、というのが。

 

物語のテーマは置いておいて、名前だけでも(たぶんこうなんじゃ?という)想像ができて面白い。

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