122話で明らかになった新しい情報から、「ユミルの民」とは何か、「エルディア人」とどう違うのかを考察。
そこから見えてくるのは、支配するものと支配されるものという人間の歴史・習性。
「部族エルディア」と始祖ユミル
まず、この場面から。
始祖ユミルのいた部族?はエルディアという部族に負けて奴隷になったようです。
ここから、エルディア人の発祥は部族エルディア。そして、始祖ユミルはエルディアの奴隷だった、ゆえにユミルの民はエルディア人となったのではないか、と。
これが、一つの前提。
この始祖ユミルの部族とエルディアは別なのでしょうが、人種が違うかどうかは分かりません。
というか、見た目に違いは見当たりません(ちょっと兵士が大きいかな?とは思うが、まあ兵士だから‥)。
そもそもエルディアとマーレの間にも、人種的な差異があるのかは分からない(・・両方金髪もいれば黒髪もいる。そもそもいろんな”人種”が混合してるのだろう)。
さらに「部族」なら、単に文化的に違う集団くらいだったかも。
つまり、始祖ユミルは「部族エルディア」とは違う部族の出身だったが、人種として大きな違いはなかったのではないかと。
マーレの奴隷になっていたら、マーレ人扱いだったのかもしれない。
大体が、同じような人間同士の争いという話でもあるし、というのも含めての予想。
「ユミルの民」とは
ユミルの民は「巨人になれる力を持った」民
グリシャの手記から、ユミルの民は「エルディア」国の中でも特殊な人種である「巨人になる力を持った」民であること、またユミルフリッツがその始まりとなったことは判明していました。
ただ、なぜ巨人になれるのか、エルディア人との関係といった詳しいことは不明なままでした。
122話から、ユミルの民とは何かを考察
巨人になれるユミルの民ということで、ここから推測。
巨人化した始祖ユミルですが、その当時、巨人になれたのは彼女だけで、無垢の巨人はまだ生み出されてなかった様子。
そして、彼女が亡くなってから出現し、娘に食われてから3つに分かれた道。
巨人は道を通して作られる。
ここらへんから、巨人になれるのは、彼女の子孫であると推測します。
つまり、ユミルの民とは始祖ユミルの子孫であり、それゆえ巨人になれる、ということになる。
前にも書いたけど、ユミルから始まった血縁が2000年にわたって増え続けると(しかも意図的に増やすと)、そうとうな数になりそう。ここはみんな道でつながって巨人になれる。
なので、奴隷であった他の人たちが、もしユミルの子孫と交配しなければ、ユミルの民ではないこになる。
のだが、この調子だと、奴隷身分はどんどんユミルの民にさせられたんじゃないかな。
交配しなくても、「いじくり回した」かもしれないのだが、たぶん、ユミルの民にしてからいじくり回したのでは(兵器としての改造)。
アッカーマンは、この奴隷たちが反乱を起こさないように作られたのかもね。
対して、上にいる人たちはもちろん、ユミルの民ではない「エルディア人」。巨人を戦力として使った彼らは、間違っても巨人にはならない。
*王(の子孫)は別。始祖ユミルとの間に子供を作ったので、ユミルの民となる。
「ユミルの民」ではないエルディア人が、パラディ島の中央政府だった
この部族エルディアの支配層が、パラディ島の中央を仕切っていた「名家の血筋」の祖先。
ライナーが言ってた、「100年前フリッツにこびた他人種系エルディア人」。
ライナーらは、自分たちユミルの民とは違う人種という意味で「他人種系エルディア人」と言っていることになる。
「エルディア人」とは
ということで、エルディア人とは、部族エルディアの流れをくむ支配層のエルディア人と、彼らが奴隷にした「ユミルの民」とで構成されている。
予想としては、エルディア帝国の政策と2000年の歳月によって、大多数かすべての奴隷はユミルの民にされたと考える。
さらに、他の民族もユミルの民にしていった。
そして、145代フリッツ王のときにパラディ島と大陸に残ったものとに分かれた。
いや、こうやってみると、改めてユミルの民はかわいそうというか、扱いがひどい。
まとめ
まだ不明な部分は多いので、あくまで自分の推測ですが、まとめると。
▶ユミルの民とは、始祖ユミルの子孫であり、そのため巨人になれる。エルディア帝国の子孫を増やす政策と2000年の年月によって、エルディア人の多数を構成するに至った。
▶エルディア人とは、部族エルディアの出身である一部の王家と支配層のエルディア人、そして彼らが奴隷にしたユミルの民とで構成されていると思われる。現在は、マーレに残るものとパラディ島に分かれて存在している。
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