いよいよ佳境を迎えた119話。
何を考えているか、分かりづらいエレン。
物語の始まりから振り返って、エレンの目的と真意を考察してみる。
エレンのもともとの目的は?
「巨人をすべて駆逐する」から始まった物語。
それが、海までたどり着いて、敵が完全に変わりました。
襲ってくる巨人から、自分たちユミルの民を襲ってくるであろう世界に。
ただ、エレンの目的は一貫して自由。それは襲ってくる敵を駆逐しないと、自分が生きられない、そして仲間が守れないということ。
(同時に、たとえ洗脳されてなくても、罪のない一般のマーレや世界の人間から見れば、エレンも大量殺人鬼という、ほぼバッドエンドしかない設定)
ともあれ途中から、エレンは自分の復讐でなく仲間(特に104期)を守ることが最重要テーマになっていると思われます。
自分のために大勢の仲間、ハンネスらを亡くした経験と責任感から、もう同じことは繰り返したくない、のだろうと。
だから、エレンが100話でリベリオを奇襲したのは、それ以外にパラディ島を守るすべが見つからなかったからでしょう。悪魔を引き受けるしかないと。
サシャが亡くなった時の表情と笑いは、ハンネスの時と似ていてより深い(抑えているけど)。無力感や自分への憤りなどがないまぜになったように見えます。
兵団に真意を話さなくなったのは、やはり認識が違いすぎたからでしょうかね・・。
どこがポイントだったんでしょうか?
エレンの真意をマーレに渡る前後から予測
マーレに渡る前のエレン
マーレに渡る前は、エレンは地ならしに慎重なようでした。ヒストリアを巨人にする、獣を食わせるのも。
おそらくそれは、何よりヒストリアを犠牲にしたくないというのが真意。
この会議の時が、レベリオ強襲の約2年前。
エレンの現在の計画は、予想だけどおそらく地ならし。それも単独行動。
エレンの中で何が変わったのか。
この間にエレンはマーレにわたり、ジークに会っている。ただ、マーレに滞在中に変化の引き金になるような描写は見当たらない。
マーレに渡って何があったか?
一つ考えられるのは、ふつうに事態の切迫感を実感したこと。何といってもパラディ島は世界を知らない。
もう一つありそうな気がするのは、単にジークの考えを確認できたこと。つまり、エレンにはイェレナが言うジークの考えが本当なのか、確かめる目的もあったのでは。
本当にエルディアの安楽死を望んでいると分かった時点で、エレンは(逆に)王家のジークを使って地ならしで敵を駆逐するという計画を立てたのではないだろうか。
エレンの真意と計画
つまり、ヒストリアを巨人にしないで、ジークを使い地ならしを行う。それが「パラディ島と104期を守るために」エレンの立てた計画。
ではないかと。
ジークと会わせようとせず、始祖を移そうとしている兵団とは協力できない。
ジーク命、獣が食われたら終わりのイェレナと、兵団の「獣をヒストリアに食わせる計画」でヒストリアを犠牲にしたくなかったエレンとで、ヒストリア妊娠は利害が一致する。
ただこれだと、地ならしはしばらく使えなくなる。
したがって、獣をイェーガー派か誰かに継承させ、エルディアの戦力にする必要がある。
もしくは、、破滅的だが、一回の地ならしですべてを終わらせる。
その場合、ジークは利用するだけして邪魔さえされなかったらいい(さすがにかわいそう)。
50年とか長期戦で考えると、その後、地ならしするためにはヒストリアの巨人化と、エレンの始祖も含めた継承が必要。
エレンがヒストリアを巨人にして、獣も食わせて、と思ってるとは少し考えにくい。当面イェレナに合わせておいて、あとで継承させる可能性もなくはないが・・(むしろ、ヒストリアにこう言っておいて説得。でも継承させないつもりとか)。
そもそも、始祖の継承者もエレンにとっての候補者がいるのか不明。
エレンの現在の真意は?
結局、思うのはエレンはやっぱり自分一人で決着をつけようとしているだろうと。
もちろん、オレはやる以下が本音。
ここまでの結論。エレンの真意は、自分が生きている間に、全地ならしを行って敵を駆逐することでは。
パラディ島、特に104期を守り、先の世代に負担を残さないとなると。
ここは変わっていない。ゆえに全てを破壊しないといけない。
あとは、巨人自体を終わらせるというのも考えてたけど、最近これはないのかも?と。
予測は難しいですね。エレンの真意がどうかというのと、ミカサらがどう絡んでくるかによって、結末はかなり変わるかもしれない。
ただ結末がどうというより、これまでの疑問が明かされるとき、とくにエレンの真意が見えてくると同時に、この物語の真意がもう少し見えてくるはず。そこが楽しみです。
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