進撃の巨人「ループ説」。
自分はやり直しループはないと思ってますが、前に書いたので一つ触れていなかったものがありました。
それは、ループの中でも「別の世界」がある、とするパターンです。
これは、ループ説の中でもちょっと別枠かと。
この点について「パラレルワールド」の視点から考察します。
個人的には、進撃最大のテーマ?につながっています(つなげました)。
「パラレルワールド」から進撃のループ説を検証
この非常に分かりやすいのを参考にします。
1つ目の「泡の宇宙」はちょっと、当てはまりにくそうですが。。
ここはもしかして、スクールカーストの存在する宇宙を、一瞬垣間見たのかもしれません。
2つ目の「膜」=世界には、この三次元の世界を取り囲む高次元の世界があるとする説(ここでは九次元)。
そこから、三次元宇宙が複数あるという仮説らしいですが、ここでは高次元のみの話にします。
スピリチュアル分野に興味のある人には、おなじみの概念。割と一般的な話かもしれません。
進撃では、説明こそされていませんが、「道・座標」は時間や空間を超越した世界なので、高次元の世界であると考えられます。
これも、いわゆるループではないですが、進撃の世界が「ループ」を匂わせる最大の要因でしょう。特に未来を知るというところ。
他にも、記憶・感情・意思といった「精神世界」の影響力の大きさは、この話のテーマに大きく関わっているし、「高次元」という意味では、進撃とこの宇宙観は合ってると言えそうです。
そして、3つ目「多世界解釈」。
「1つの事象から世界が分岐し多数のパラレルワールドが存在するというもの」。
進撃の中で別世界的なものがあるとすれば、もしかしたらこれか?と思ったこともありました。
ただ、自分の考えでは、これはいわゆる「ループ説」とはかなり違うもの。
そもそも、この世界観を出すとしたら、まず選択によって変わった別の世界がある、というふつうは観察できない世界を出してこないといけない(と思う)。
ループにしようとしたら、そのうえで、その選択の時まで戻ってやり直す。
もしくは、分岐した先を「見ることができる」。
なんだけど、それらは出てこない。あくまで「今の道」しか出てきてないように思う。
進撃の巨人の能力も、「未来」を見ることはできるとしても、多分その未来は一つ(ここは確定していないけど、仮に複数あったとしても、もうループとは言えないでしょう)。
あとは、ミカサが「もし、別の選択をしていたら・・」と思ったとして、これが別世界でのループは表さないはず。
むしろ、こう思う(後悔とか)のは、その選択をしたらの世界はないからこそ、のはずだからですね。
内面の世界で完結する話。
ということで、、バリバリループ否定派の意見ですが、、結論としては、高次元宇宙はあり、とスクールカーストは別宇宙の可能性はあり(;’∀’)、くらいかな。
やっぱりループ説はないと思うけど、最初から世界をやり直すループとかなら、逆にあるかも?と勘ぐっています(エレンが繰り返すわけではない、歴史的なループ)。
蛇足:繰り返すループの中の、自由意志の問題について
やり直しのループがないとしても、繰り返すループの中での「自由意志」があり得るのか、はこの分岐する世界で考えることもできそうです。
この図を見ると、一見、選択は可能に見えるけど、分岐する他の世界は体験できないから、実は選択は幻想かもしれない。
ただ・・これも机上の空論(三次元的)で、実際の選択における「意思」は先の話で言えば、「魂」などの多次元に渡る私を含んでいると思う。
それが、進撃で言えば「座標の始祖ユミルの意思」。
たとえば彼女の意思は、地ならしという「力」を行使するために、欠かせないものだった。
この場合は破壊だけど、、本来、「自由意志による選択」は、実は選択というより世界の「創造」なんじゃないかと思う。
座標の彼女の意思によって、ユミルの民の身体の構造を変えられるように。
進撃も、地ならしという「破壊」だけでは終わらないはず。
それが何かが難しいんだけど、、まずは巨人を終わらせることなのか。
もしくは、最終的にはその「始祖ユミルの意思」にかかっているのかも?というのが一つの予想。
これまでの負の歴史の積み重ねが大きすぎるので、「創造」に至るには困難がありそうだけど。
いずれにしても、「繰り返す憎しみと宿命」のループを終わらせるための「自由意志」、が最後にカギになるんじゃないかなと思う。
コメント